マウントウッジヒストリー
Mt Woodgee(マウントウッジ)それは、ブランドネーム以上の思いがこめられているのです。
マウントウッジは、オーストラリアのゴールドコーストにある山の名前です。
マウントウッジのロゴマークにもなっている小屋(The House)は、そのマウントウッジに1981年に実在していました。
その小屋は、海抜100mに位置し33エーカーの熱帯雨林園を敷地に持っており、眼下にはゴールドコーストのクラシカルポイントがはっきり見え、背景には広大なマウントワーニングの山々が広がっていました。
まるで楽園のようなその小屋をハードコアサーファーたちは、「ホーム」と呼んでいました。
マウントウッジにある伝説のその小屋は、地上の楽園と呼ぶにふさわしい場所にはありましたが、電気や水道、電話などと行った文化的なものなど一 切無く水を貯めるためのタンクにロウソク、ランプ、白黒テレビにその為のバッテリー、バーベキュー設備とトイレ用の穴があるだけの質素な生活でした。
しかし、その様な暮らしこそが私たちのライフスタイルでした。
なんと言っても、ベットから起き上がればすぐにキラやスナッパーの最高の波をチェックする事が出来き、サーフィン中心の生活には最高の環境だったのです。
マウントウッジ創設者のニックは、70年代初めその小屋で初めてのボードを作りました。
朝4時に起きて板をシェープしてラミネート、その後海に行き波乗り、戻ってボードの仕上げをする。
そしてまた午後から波乗りと波乗り一色の生活で、波乗りのインスリレーションを即座に確実にサーフボード作りに生かすことができました。
また我々には、ラビット・バーソロミュー、ジャック・マッコイ、マイケル・ピーターソン、トミー・ピーターソン、マイケル・ホー、ゲイリー・エルカートン、アラン・バーン、その他国境を越えた大勢の仲間が居りました。
気の合う仲間に囲まれたシンプルな生活、熱帯雨林での自給自足、世界中のいい波を思い描いてサーフボードを削る。
マウントウッジでの生活そのものが、仲間のサーファーと楽しみを分かちあうことであり、人生そのものでした。
ビジネスとしてのマウントウッジサーフボードの始まり
ニックは、初め仲間内にサーフボードを削っていましたが、しだいにそのサーフボードの噂が友人達の口コミで広がっていき材料を仕入れボードを販売するにまでなっていきました。
至る所でニックのサーフボードが売られるようになりマウントウッジサーフボードは、ビジネスとして正式に運営する運びとなったのです。
1984年にクーランガッタの中心ダットン通りに第1号店をオープンしました。
当時20平方メートルの店内には、10本の板と10枚のトランクス、20個のワックス、40枚のTシャツが所狭しと並んでおりました。
そして現在
もうあの小屋はありませんが、パームツリーをあしらった Mt Woodgee の小屋マークになり「喜びを共有する」という本来の意味をこめ、マウントウッジサーフボードのロゴとしてその精神を受け継いでいるのです。